mintsBar 今夜のお客様は 今夜のお客さまは EPO 〜レコミンツWebマガジン mintsBar〜

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”今夜のお客さまはEPOさんです。“
【EPO えぽ プロフィール】

’80年3月、RVCレコードよりシングル「DOWN TOWN」でデビュー。’87年9月、渡英。当時ヨーロッパ最大のレコード会社Virgin UKと契約。活動の場をロンドンに移す。’91年3月、帰国。以降、日本国内外にて様々な“場”でのコンサートを積極的に展開。声という楽器を通じ、現代音楽をはじめ、様々なジャンルのミュージシャンとの、実験的な音楽交流も注目されている。パフォーマーとしての重要なフィールド・ワークとして、「歌うこと」の原点とも言える居酒屋での“流し”、沖縄那覇平和通り商店街での“大道芸”も定期的に行うかたわら、ホール、教会、寺、病院、ホスピス、学校など、“場”や“客層”に合わせたユニークなコンサート・メニューが話題となっている。’04年より、カウンセリング・スタジオ『MUSIC&DRAMA』を開業。セラピストとしても多くの心の問題に関わる。神奈川県の葉山にて、声のカウンセリング、心のカウンセリングを行っている。先頃、自身のレーベルeponica Recordからニュー・アルバム『AQUA NOME』を発表した。

EPO公式ホームページ
http://www.eponica.net/

MUSIC&DRAMA公式ホームページ
http://www.eponica.net/m_d/

除川: いらっしゃいませ。mints Barへようこそ。
EPO: ご無沙汰しております。こんばんは、長門さん。
長門: こんばんは。ようこそ、おひさしぶりです。
除川: 早速ですが、お飲み物はいかがいたしますか?
EPO: そうですねぇ。では、シェリー酒、ティオ・ぺぺをいただけますか?

長門: 4年前に25周年ライヴを観た時、昔と随分、サウンドの印象が変わったなあって思ったんだよね。もっと前に観た青山マンダラの時、既にそう感じていたんだけどね。
EPO: ’92年に発表した『Wica』というアルバムから、自分の音楽の方向性を本当にやりたい感じにシフト・チェンジしたんですね。20代の頃に作って歌っていた曲は、私の中で20パーセントぐらいのパートを占めていて、ポップな自分っていうのは、もちろん大事な一部なんですけど、それからだんだん歳を重ねていくなかで、残りの80パーセントの中に、いろんな可能性を見出すようになって。でも、20代の頃はそれが出したくても出せなかったんですよね。
長門: 当時は“ポップで元気なEPO”っていうパブリック・イメージが強かったよね。
EPO: そうなんですよ。もちろん、そういうイメージで活動していくのは私の役目だと理解していたから、8年ぐらい“ポップで元気なEPO”を続けたんですけど、もうそろそろいいかなという感じになって。それで2年間イギリスに行ったんです。突然の渡英だったから、みんなびっくりしたと思うんですけど(笑)。
長門: うん、確かにびっくりした(笑)。あの頃、僕はまだパイドパイパー・ハウスをやっていた頃で、ある日、突然、イギリスから絵はがきが届いて、“ロンドンで頑張ってます”って。あれはとても嬉しかった。それで、僕も“がんばれーっ!”て、念を送った(笑)
EPO: ええ、送りました、送りました(笑)。念もしっかり届きました(笑)。
長門: でも、EPOがロンドンに行っている間にパイドパイパーの方が閉店してしまって。こっちがもっと頑張んなきゃいけなかった(笑)。1989年だったかな。
EPO: すごく残念でした。パイドパイパーには本当にお世話になっていたから。私、高校生まで、お小遣いの額が決まっていたから、あまりレコードを買えなかったんですね。でも、仕事をするようになって、やっとレコードを大人買いできるようになって(笑)。当時、私はRVCっていうレコード会社に所属していたんですけど、ディレクターの宮田茂樹さんがパイドの常連で、ことあるごとにお店に連れていってもらっていたんです。お店のドアを開けたときのレコードの匂いをいまだによく覚えていますよ。
長門: 輸入盤の独特な匂いと...あと、店自体、変わった造りだったんだよね。天井に畳を貼っていたし(笑)。吸音材の役目も果たしてたんだけどね。多分、井草の匂いも混じっていたのかな(笑)。
EPO: 宮田さんが “最近、いいのありますか?”って訊くと、長門さんがオススメのレコードをかけてくれるんですよ。それを聴いて私も同じレコードを買ったり。今思えば、あの頃は、すごく、いい時代でしたね。
長門: そうそう。ところで、ミディに移籍したのはいつ頃だっけ?
EPO: ’85年ですね。
長門: 当時、ミディはパイドパイパー・ハウスの裏に会社があったから、多分、EPOが一番よくお店に来てくれていたのは、その頃になるのかな。当時、EPOがロジャー・ニコルス&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズのカットアウト盤(廃盤)を買ってくれたのをよく覚えているなあ。それでEPOがミュージシャン仲間に“ロジャニコいいよ”って広めてくれたんだろうね、あの後、結構、いろんなミュージシャンが買いに来てくれたんだよ(笑)。

長門: EPOがロンドンに行く直前だったと思うんだけど、僕が制作をやっていた薬師丸ひろ子ちゃんのアルバム(『シンシアリー・ユアーズ』)に楽曲提供してもらったこともあったね。あの時のEPOが歌ったデモ・カセット、まだ持ってるよ(笑)。
EPO: デモ・テープ?!うわ〜(笑)。
長門: で、その曲が「ル・パ・ラ」って曲で。あの世界は普通のアレンジャーじゃなくて、EPOの意図を理解してくれるひとっていうことで、窪田晴男くんにアレンジを頼んだんだよね。
EPO: そうそう。すごくいいアレンジでした。
長門: ああいう感じのブラジリアンぽい曲をひろ子ちゃんが歌うのは、もちろん初めてだったから、仕上がりもとても新鮮なものになった。ひろ子ちゃんの新しい一面を引き出すこともできたんじゃないかな。EPOからデモをもらって初めて聴いた時、それまでの作風とは、違うなあって思った記憶がある。
EPO: あの頃は、“ポップで元気なEPO”から、今に繋がる過渡期だったのかもしれませんね。
長門: 最初にワールド・ミュージックに興味を持ったきっかけってどういうものだったのかな?
EPO: 自分の血の中から出てくるものに回帰したくなったっていうのが理由のひとつとしてありますね。風が吹いても、雨が降っても、揺れないもの。自分のアイデンティティに立ち返った音楽を1回やっておく必要があると思ったんです。たとえば、カーペンターズだったり山下達郎さんだったり、影響を受けてきたミュージシャンはたくさんいたんですけど、“じゃあ自分そのものの音楽って一体何だろう?”って思ったときに、どうしても影響されてきた人たちのエッセンスより下に行けなかったんですね。そこから下の、地面から生えている、自分のアイデンティティを音楽で表現したいなと思って。その根っこさえあれば、枝を伸ばそうが、折り曲げようが大丈夫な気がして。直接的なきっかけはイギリスに行ったことです。一緒にレコーディングをしたスティーブというミュージシャンから“君は何をしたいの?”って言われた時に、今まで面と向かって、そんなこと言われたことがなかったから、私、固まってしまって(笑)。日本にいる頃は、“フォーシーズンズの、こういう曲に似た感じのものをやりましょう”とか、そういう感じで音楽を作っていたから。8年近く音楽をやってきたのに、一番大事なところをやってきてないんだなと思って。その時に、“自分のコアなエッセンスってなんだろう?”って真剣に自分を見つめなおしたんです。初めて“あなたと違うわたし”っていうものを意識したのはイギリスだったんです。
長門: そうやって出来上がったのが『FIRE&SNOW』というアルバムだったんだね。あのアルバムに入っていた「赤い川」、好きだったな。
EPO: 本当に愛でていただいているんですね。ありがとうございます。
長門: アルバムの中で、「赤い川」だけちょっと異色だと思うんだけど、それはやっぱり、日本人としてのアイデンティティを意識して?
EPO: そうですね。
長門: その後、『Wica』をリリースして。そこから今まで、ずっといい流れが続いているような感じがするね。
EPO: そうですね。あとは “eponica Record”っていう自分のレコード会社を立ち上げたのも大きかったですね。レコード会社の事情に合わせて作るんじゃなくて、たとえば農作物がちゃんと育って、いいものが出来たときに出荷されるように、自分の作品もそういうタイミングで出荷できないかなって。それまでは最初に出荷日が決まっていて、そこに向けて逆算して作品を作っていたから、追われている時間も長かったし、なかなか自分の時間調整ができなかったんです。出荷日を決めないで、いいものをちゃんとみんなに提供できる状況って、どんなものなのだろうと思ったら、eponica Recordっていうのを作って、まずは自分がやりたい音楽をちゃんと作ることだなと思って。それで10年前にマイ・ギターを買って曲を作り始めたんです。それと同時に、当時、私はメンタルにいろんな問題を抱えていたので、催眠療法──いわゆるカウンセリングっていうものを受けるきっかけに出会ったんですね。それを体験したときに、“ありのままってどういうことなんだろう?”って思ったんですよ。私はありのままでいられない時間が、すごく子供の頃から長くて、自分の中に絶えず混乱を持っていたんですね。それで、心理学に興味を持つようになって、4年間学校に通いながら、曲を作っていたんです。
長門: 今もマイアミの学校に通っているんですよね。
EPO: はい。今はさらに、その次の段階を勉強していて。秋から4年生になります。4年生を卒業すると今度は人を教える、カウンセリングのコースに入っていくんです。
長門: 生涯勉強だね。
EPO: 音楽もそうですよね。何もないところから、ものを作り出していく作業ですから。たぶん、音楽の仕事をしなくなるまで、ずっと続いていくんじゃないかなと思っています。

長門: ニュー・アルバムの『AQUA NOME』を聴かせてもらったんだけど、歳を重ねるにつれ、音楽が若返っているというか、生命力が漲っているという感じがする。そんなことをこのアルバムからすごく感じたし、今回のアルバムにはすごく心を揺さぶられるところがあった。
EPO: 私たち、普段ライヴをやっていても、すごい集中力でやっているから、ステージで身体の感覚がなくなっちゃうんですよ。でも、それがすごく気持ちよくて。ライヴをやっている最中、もちろんお客さんが居るのはわかっているんですけど、私は視線の先に浮かんでいるスクリーンみたいなものに映っているヴィジョンを見ながら歌っているんです。上手く言えないけれど、それって自分が来た場所だと思うんですよ。ある日、バンドのメンバーと一緒にご飯を食べているときに、“私、実はこういう映像が見えているんだけど”って話をしたら、みんな口々に“僕はこういう映像が見えているんですよ”とか言いはじめて、すごく面白いなと思ったんです。たぶん、みんなそれぞれ、自分が来た場所を見ているんだと思うんです。どうやら、演奏しながら、そこに帰っている感じがして。
長門: バンドのメンバーはCHORO CLUBのギター笹子重治さんを始め、無国籍というか、使用楽器もユニークだし。
EPO: ええ、もう、最高のメンバーですね。馬頭琴、のど歌の嵯峨治彦さん、パーカッションの渡辺亮さん、Tuba、Bassの岩原智さん、ヴァイオリンの江藤有希さん、本当に良い曲を書くシンガー・ソングライターでもある秋本カヲルさんはギターでも参加してもらっています。
長門: 現在のEPOの音楽世界を表現するうえで、最高のミュージシャンが集まったという感じ。でも本当にライヴが大切だね。
EPO: そうなんです。ライヴからいろんなものが生まれているから。あんまり“ライヴ盤”って言いたくないけど(笑)、今回の『AQUA NOME』は基本的にライヴ・レコーディングなんですよね。
長門: これは久々にライヴを体験しなければと思ったよ。
EPO: 演奏がみんな生き生きしているでしょう?ライヴが終わるたびに、エンジニアさんがその日の演奏を録音したCDをくれるんですけど、車の中で聴きながら帰ると、私、いつも泣いてしまうんですね。自分がやった仕事に泣けるんですよ。この演奏だったから、私は自分の身体を忘れるぐらい気持ちよく歌えたんだって。スタジオで録った音源と聴き比べてみると、次元が違いすぎて。それで、どんどんスタジオでのレコーディングに対して、二の足を踏むようになってしまったんですね。とにかくライヴは超えられないですね。
長門: お客さんがいるのが大きいのかな。
EPO: その場のエネルギーでしょうね。お客さんを感じて、パワーが生まれているのもあるでしょうし。あとは、メンバーそれぞれが自分のコアに帰って、一番自分のいい場所にちゃんと収まっているというか。そのときのエネルギーがすごいんだと思うんです。
長門: 今回のレコーディングは一色海岸のアトリエで?
EPO: いえ。都内のスタジオです。作業環境として、ベストの状態で自分の音を確認したかったから。そうすると都内のスタジオがいいんですよね
長門: でも、聴いていると海を感じたりするから。
EPO: 長門さん、それなんですよ!それを感じてもらえたとしたら、すごく嬉しい(笑)。私、歌っている間、いつも海の上に浮かんでいる島みたいな所の上をずっと飛んでるんですよ。自分が生まれた場所を俯瞰して眺めながら、歌っているんです。“私はなんて素晴らしいところに生まれたんだろう!”って。でも、帯広の友達は、“これすごく帯広に合うのよね〜”って言っていて(笑)。聴き手を自分に合う場所に戻してくれるような作品になっているのかなって。

長門: EPOのコンサートって、初めはほとんどの人が昔の“ポップで元気なEPO”のイメージを頭に思い浮かべて、会場に足を運ぶと思うんだけど、そういう人たちは、『AQUA NOME』でやっているような曲をどんなふうにして聴いているの?
EPO: 曼荼羅で定期的にやっていたライヴの時に、このアルバムに収録されている楽曲をはじめて歌ったんですけど、あらかじめ、“今日、初めての曲をいっぱいやるんだけど、びっくりしないでくださいね。でも、どれも、すごく良い曲だから”って言ったら、みんなコレもん(涙、涙、涙、)で聴いてくれて、すごく感動的でした。でも、私の20パーセントを占めているポップな部分も確実に『AQUA NOME』の一部になっていると思うから、ライヴでは昔の曲も歌っています。「う、ふ、ふ、ふ」も「土曜の夜はパラダイス」も「音楽のような風」も。昔の曲って、すごくいいコントラストになるんですね。お客さんに自分が体験してきた記憶の中の音楽に戻ってもらうことで、彼らは自分を振り返る時間を持てると思うんです。もしかしたら、それも優しさなのかなって。私自身、あるアーティストのコンサートに行ったときに、知っている曲を1曲もやってくれなくて、すごくガッカリしたことがあったんですよ。たぶん、お客さんはこういう気持ちでアーティストのライヴに行くんだろうなと思って、大反省しました。昔の曲をやることに対して、どういう意味を付けていくのかっていうことが自分で分かっていれば、全然、痛いことじゃないなと思って。
長門: 昔の曲を封印しちゃう人もいるよね。EPOにも、そういう時期があったのかもしれないけど。
EPO: 今は、昔の曲を歌うことって、むしろ、すごく大事なことじゃないかと思うようになったんです。みんなの心が開いた瞬間に、今、私が歌っているような歌が、ぱーっと入っていくんだと思うし。ただ“懐かしい”ってこと以上に、その人の身体と心には、すごくたくさんのことが起こっていると思うんです。最近になって徐々にそういうことが分かってきて。みんなの心を開けるような曲を持っているっていうことは、すごく幸せなことなんだよって、今は心から思えるようになりました。

長門: 今後、何かやってみたいことはありますか?
EPO: 今は本を出す計画が進んでいます。内容的には、昔書いた原稿をまとめつつ、新たに書き下ろした原稿を加えるというものになりそうです。あとは、カウンセリングをするときに自分の状態を調整してくれるような、すごくゆったりした音を自分のために作りたいなとも思っています。一般のヒーリング・ミュージックの中には、施術しながら流れていると、“これは、ちょっとうるさいな”とか思うことがよくあって(笑)。施術する側も、される側もいい状態になれるような、そういう音楽を作りたいなと思っています。それから、他のプロジェクトで、声の周波数を自分で変えながら、音の周波数でヒーリングを行なうというライヴをやっているんですけど、そのヒーリング・ライヴを定期的に開催していきたいと思っています。私の卒論のテーマが「音の周波数と、身体と心の統合」っていうものなんですけど、お医者さんと一緒にそれをやっていきたいなと思って。“どうして音楽を聴くと安らげたり元気になれたりするのか”、“どうして音楽を聴くと過去に戻れるのか”──そういうことに今すごく興味があるんですね。今までは、そんなことも考えず、ネイチャーで音楽をやってきたんですけど。もしそれが分かったとしたら、求められる場所で求められるものをちゃんと提供できるような気がするんですね。たとえば、今、企業とか不景気ですごく大変でしょう。だから、小さな楽団を作って会社を訪問して、インテンションで演奏して、それを聴くことで、みなさんに充電してもらって、仕事に戻っていただくっていうことを今すごくやりたいんです。それは笹子さんに知り合った時からずっと言ってるんですけど。技術のあるミュージシャンと一緒に会社を巡ったりするような仕事を今後してみたいですね。

長門: では、このあたりで恒例の、はじめて買ったレコードを教えてもらおうかな。
EPO: すごく恥ずかしいんですけど、最初に買ったのは、フォーク・クルセダーズの「帰ってきたヨッパライ」です(笑)。そのあとは『サウンド・オブ・ミュージック』のサントラとか、あとはエルトン・ジョンの「黄昏のレンガ路(グッドバイ・イエロー・ブリッグロード)」を買ってもらったり。だいたい渋谷のヤマハで買っていました。その頃、FM東京で森田健作さんがパーソナリティを務めていた『一粒の青春』っていう番組で、シュガー・ベイブの「DOWN TOWN」を聴いて、“なんていい曲なんだろう!”と思ったんです。それで同じクラスの男の子たちに聞いたら、“大瀧詠一のナイアガラレーベルから出ているシュガー・ベイブって新人バンドだよ”って教えてくれて。それで『SONGS』をカセットに録ってくれたんですよ。
除川: ちなみに「DOWNTOWN」のカヴァーでデビューしたのは、どういういきさつだったんですか?
EPO: デビュー当時、シングル向きの曲が書けなくてすごく悩んでいたんです。ある日、レコード会社に行って、廊下をウロウロしていたら、目の前を山下達郎さんが通ったんですよ(笑)。それで、ディレクターさんに“さっき目の前を憧れの達郎さんが通ったよ”って言ったら、「DOWN TOWN」をカヴァーしてみたらって言われて。それで達郎さんのところまでお願いにいったらオッケーをもらえて。今思えば、すごくラッキーでしたね(笑)。
〜EPOさんの6枚〜

 「 O.S.T / ひょっこりひょうたん島 ヒットソングコレクション オリジナル版 」
  −知らないうちに、こういう良い音楽を聴いて育っていたんだなと思いました−
 夕方にテレビ放映されていたこの番組が大好きでしたね。子供の頃にどんな気持ちで、この番組の音楽を聴いていたのかなと思って改めて聴いてみたら、今、大人が聴いてもいいなと思えるような歌がいっぱいあって。知らない内に、育ててもらっていたんだな、と思っています。井上ひさしさんの歌詞も大人になってから改めて読むとすごくいいんですよ。1曲ライヴでも唱わせてもらってもいるんです。コワモテなトラヒゲがヒヨコを大事に可愛いがる歌とかあって、結構、泣けるんですよね。キャラクターでいえば、中山千夏さんが声を演じていた、ハカセちゃんが好きでした(笑)。

 「 山下達郎 / スペイシー 」
  −今の自分を導いてくれたような、人との繋がりを感じさてくれる作品の一つです−
 デビュー前、高校生の頃に、デモ・テープ録りで「LOVE SPACE」のカラオケに合わせて歌ったことがあるんですよ。初めてプロが使うスタジオで唄わせてもらった曲なので、もう一部始終、覚えていますね。どこかにその時の音源は、カセット・テープで残っているかと思うんですけど。達郎さんの音楽は、ラジオで「DOWN TOWN」を聴いて衝撃を受けて、友達からコピーしてもらった『SONGS』をカセット・テープで聴きまくってという。その後にも何曲かカヴァーさせてもらったり、自分の作品に達郎さん、ター坊(大貫妙子)、村松邦男さんにも参加してもらえるようになったりして、自分はつくづく恵まれているな、と思いますね。最近も元シュガーの野口(明彦)さんのユニットと一緒にやらせてもらったりしています。

 「 BLOSSOM DEARIE / Verve JAZZ Masters 51 」
  −可愛い歌声と、ピアノがあれば何処ででも歌えるスタイルに憧れました−
 デビュー時のディレクター、宮田さんに教えてもらって大人買いした1枚です(笑)。ピアノがあったらどこでも歌えるっていうスタイルにすごく憧れて。“いいなぁ、こういう歳のとりかた”って思っていますね(笑)。ブロッサムの歌う声も、ピアノも可愛くて大好きです。歌詞もすごくセンスがあって。ブロッサムに「ダスティー・スプリングフィールド」っていう名前の曲があったり、真似たワケでは無いんですが、私にも「センチメンタル・シティロマンス」という曲もありますし(笑)。お婆ちゃんになっても少女のような声で、ピアノも本当に“可愛らしい”んですよね。亡くなって本当に残念です。

 「 ELLA FITZGERALD&JOE PASS / EASY LIVING 」
  −もう何も足りない音がない、大好きで、素晴らしいアルバム−
 歳をとったら笹子さんと一緒にこういうことをやりたいなと思ってるんです。エラ・フィッツジェラルドが成熟した感じの声になっていて、昔ほどスキャットが饒舌なわけじゃないんだけど、味があって。でも、すごく余裕があるんですよね。それからジョー・パスのギターが最高なんですよ。私、「虹の彼方に」をレパートリーにしてはいるんですが、本当はスタンダード・ジャズのアルバムも作ってみたいんです。他にもミュージカルで使われた曲だけのアルバムや、子供の頃に聴いていた曲だけのアルバム、とかもやってみたいんですよ。そんなスタイルを自分のミニミニ・レコード会社のeponica Recordで再現したい夢があるんです。

 「 ウィーン・ホーフブルクカペルレ・コーラルスコラ:指揮フーベルト・ドップ
                                        / グレゴリオ聖歌集 」
  −アカペラのこういう音楽もやってみたいなと思っています−
 いつも聴いている作品の一つですね。昔の人達はメンタルな病気になったとき、お医者さんに行く前に教会に行っていたらしいんですね。教会でミサの音楽を聴いて、エネルギーを調整していたという事を聞いて、グレゴリアン・チャントってどういうものかと興味を持って聴いてみたら、ぶっ飛んで。自分でも音楽によって精神面を調整できるんだということがわかるなあ、と。このCDは仕事している時とか、朝も夜も、いつも流しっぱなしにしています。一昨年のお正月にフィジーに行った時に現地の賛美歌を聴いて感動したんですよ。都会的なコードでは無いんだけど、すごいピースフルなハーモニーで、でもちょっと7thも欲しいかなって(笑)。“明日村の教会で伝統的な歌を歌うからおいでよ”って、泊まったホテルのスタッフの村に連れていってもらって、ビックリしたんですけど、教会に集まっている全員がハモるんです。もの凄い重厚なハーモニーなの(笑)。宗教の唄、声の力にはいつも驚かされます。

 「 ジョアン・ジルベルト / フォー・トーキョー 」
  −“コンバンワ”から始まる(笑)ジョアンの名盤ですね〜−
 ブラジル音楽はもともと大好きなんです。サンバやショーロも好きだし、ビリンバウが鳴っているような土着的なものも好きだし。ああいう音楽を聴いていると、すごく元気になるんです。ジョアンは日本でコンサートをやったっていうのは“奇跡”ですよね。ライヴは初来日時に行ったんですけど、その後はタイミングが悪くて行けてないんですよ。それから、ジョアンみたいにギターが上手になりたいなぁ〜って思っているんです。ギターは誰にも習っていないんですけど、不思議と最初から弾けたんです(笑)。ピアノは小さい時から習っていたけど、ギターやアイリッシュ・ハープなどの弦楽器が大好きで、それからタイコ、打楽器も大好きですね。血が騒ぐというか、すっごいやる気になるというか(笑)。

〜EPOさんの6枚〜
O.S.T
/ひょっこりひょうたん島ヒットソングコレクション オリジナル版
MHCL-246〜7
山下達郎
/スペイシー
BVCR-17014
BLOSSOM DEARIE
/Verve JAZZ Masters 51
<輸入盤 VERVE 529906>
ELLA FITZGERALD&JOE PASS
/EASY LIVING
<輸入盤 PABLO RECORDS 2310921>
ウィーン・ホーフブルクカペルレ・コーラルスコラ:指揮フーベルト・ドップ
/グレゴリオ聖歌集
PHCP-10550
ジョアン・ジルベルト
/フォー・トーキョー
UCCM-4045

  mints Barでは、時間の経つのも忘れて、音楽談議が続いています。

EPOさんのオーダー
ティオ・ぺぺ


    news!!

レコミンツPART-1&2にて、下記のEPO関連CDをお買いあげの方に、
特典(EPO直筆サイン入りEPOのファンクラブ誌「eponica」45号)をプレゼントいたします!
数に限りがございますので、お早めにお買い求め下さい。

○EPO/AQUA NOME \3,150(税込) 
○EPO/風と海と空と<シングルCD> \1,050(税込)
○EPO/WE CAN<シングルCD> \1,050 (税込)
○EPO/ゴールデン☆ベスト EPO \1,980(税込)
○EPO/トラヴェシア〜EPO‘S BEST 1980-1999 \3,150(税込)

○EPO
/AQUA NOME
 \3,150(税込)
○EPO
/風と海と空と
<シングルCD>
 \1,050(税込)
○EPO
/WE CAN
<シングルCD>
 \1,050 (税込)

○EPO
/ゴールデン☆ベスト EPO
 \1,980(税込)
○EPO
/トラヴェシア
〜EPO‘S BEST 1980-1999
 \3,150(税込)


※特典付き商品は、完売致しました。
『recomints PART-1,2』までご来店、もしくは通信販売にてご購入戴けます。
『recomints PART-1,2』の詳細はコチラ(電話番号もコチラでご確認戴けます)。
お気軽にお問い合わせ下さい。


■EPOさん 「AQUA NOME」紹介






     (注)グッド・タイム・ミュージックの流れる店、mints Barは架空の店です。

mints Barは、コチラのお店をお借りして、撮影しています。


ラウンジバー瑠璃
東京都中野区新井1-7-1
カーサトモエビル1階
Tel : 03-3387-7906



第三十六夜  おわり
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