mints magazeine recomintsスタッフのリレーコラム  

中古CD・中古DVDならレコミンツ! 中古CD買取強化中
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中野・レコミンツ
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株式会社フジヤエービック 古物商許可番号 東京都公安委員会 第304399601273号
(1)ブランキー・ジェット・シティ
/SKUNK<初回限定盤>
TOCT-9240
(2)フラワー・トラベリン・バンド
/エニウェア
UPCY-6343
(3)村八分
/UNDERGROUND TAPES~1973京都大学西部講堂
UPCH-20019
(4)PANTA
/走れ熱いなら<紙ジャケ仕様盤>
HYCA-4002
(5)シーナ&ロケッツ
/真空パック
MHCL-694
(6)毛皮のマリーズ
/戦争をしよう
DKRC-0055
(7)THE STOOGES
/RUBBER LEGS
<輸入盤>
(8)THE ELECTRIC EELS
/BEAST 999 PRESENTS THE ELECTRIC EELS IN THEIR ORGANIC MAJESTY'S REQUEST
<輸入盤>
(9)PUBLIC IMAGE LTD.
/FLOWERS OF ROMANCE
<輸入盤>
(10)NIRVANA
/WORLD WITHOUT END
<BOOTLEG・輸入盤>
(11)GONTITI
/Black Ant's Life
ESCB-1647
(12)マジカル・パワー・マコ
/マジカル・パワー<紙ジャケ仕様盤>
ISCP-1141
(13)ユニコーン
/ケダモノの嵐
SECL-604
 皆様こんにちは。レコミンツ買取センターで“加工”を担当しております、櫻井です。“加工”とは、お客さまからお売り戴いた(買取した)CDを、店頭で売れる状態にする仕事、すなわちCDに命を吹き込む仕事であり、ジャケットやライナーのいたみには敏感に、お客様に喜ばれるよう日々プラケースを磨いたり袋詰めを行ったりしております。“フムフム、このアーティストって、こうゆうルーツかぁ~“などとライナーと会話したりして、マイ・ワールドに入り込むこともしばしば。さて一日に400~500枚のCDジャケットとコニャニャチハ!するわけですが、加工をする上で、やはり視覚からの情報というものは大きく、視覚的な情報、すなわち”ジャケット“について語ろうと思います。今じゃオタクの聖地と言われるようになったブロードウェイらしく、その名も”萌えジャケ“。あくまで私個人の”萌え“ポイントなので、このコラムが売り上げにつながるとは思いませんが、自分が楽しく語れればいいかな、と思っています。酒のツマミにでもしていただければ本望でございます。

(1)ブランキー・ジェット・シティ/SKUNK
トップバッターは私の永遠のバックボーン、ブランキーから一枚。私は最初浅井さんの声が大嫌いでした。某ラジオ番組のエンディングテーマになっていたブランキーの「ガソリンの揺れかた」。それを聴く度に、“何だよ、この声!こんなバンド好きになる奴の気がしれねえよ!”とまで思っていました。それが「赤いタンバリン」で爆発。高校時代はもっぱらブランキー一色でした。それは、“臭くてこんなもん食えるか!”と思っていたカマンベール・チーズが、ある時“あれ、ウマいかも?”と感じた感覚に近く、クセがあるからこそ印象に残っていて、大好きになってしまうという反作用?の現象でした。私にとって、ブランキー=カマンベール・チーズなのです。さて前フリが長くなってしまいたが、ブランキー7thアルバム『SKUNK』。タトゥーバリバリでメキシコの安ホテルのベッドに全裸で座る三人。真顔なのにメキシカンハットをかぶってる所に“萌え~”です。男さえも惚れさせてしまう、どえら~カッコイイその圧倒的な佇まい。こんなことがサマになる日本人のバンドは明らかにブランキーだけだと思います。一曲目は印象的なギターソロから始まり、はち切れんばかりのシャウトでどうしようもない友達を歌った「SKUNK」。そこからダンスナンバーや叙情的なバラード、自虐的な曲を経て、ペットショップの猿を歌った退廃的な「Purple Jelly」(7分を超える大作!)という曲で終わります。アートワーク、楽曲の豊かさが大好きな一枚。そして私はレコミンツで衝撃の事実を知る。このアルバム、何と初回盤が存在したのだ。通常盤はこのジャケットがそのまま印刷されてブックレットの表紙になっているのだが、初回盤は黄色の長方形部分がステッカーでプラケースに貼ってあり、その中身はと言うと…おっと!、ここから先は言えません。ブランキーは他のアルバムでも初回盤が多数存在し、それが今だにちょくちょく入ってくるあたり、中古CD屋ってスゲエ!と日々感動であります。今月17日には紙ジャケの再発も決定したブランキー全アルバム。マニアなら紙ジャケのみならず、初回盤も集めてください、レコミンツで(笑)。そして早稲田通り沿いのモスバーガーで、メロンソーダとチリドッグを喰らって帰りましょう。

(2)フラワー・トラベリン・バンド/エニウェア
さあブランキーが長過ぎたので、ここからはサクサク参ります。しょっぱなから全裸二連発です。もう変態と思われても仕方ないですね。フラワー・トラベリン・バンドのデビューアルバム『エニウェア』。このジャケットを初めて見た時“こいつら○ッカだなあ~!!”と笑いと衝撃に打ちのめされました。やられた~とも思いました。しかも二人乗りしてる!このジャケットを見る度、私は男に産まれなかったことを悔やみます。エスニックなバカテク・ハード・ロックをバックにジョー山中が叫ぶ!!…やはりコイツらバ○だ、良い意味で。

(3)村八分/UNDERGROUND TAPES~1973京都大学西部講堂
ロックを英語で歌うフラワー・トラベリン・バンドに相反して、ロックをひらがなで歌う、同じく70年代の風雲児、村八分。その語源は江戸時代において “冠・婚礼・出産・病気・建築・水害・年忌・旅行・葬式・火事”の十分(じゅうぶ)のうち葬式・火事以外の八分の交際を断たれること。そんな名前があまりにもハマりすぎている村八分を聴きながら、予定のない休日は寝起きにビールをあおったりしているのが、何だか私にとって至福の時で、世間から断絶されたような感覚を楽しんでいます。そこに“鮭とば”なんかがあったらもう…感無量。さて、チャー坊が屈託なく笑っているこのジャケットですが、そこに“ひゅるん”とクレヨンでなぐり書きされたような線。この“ひゅるん”とチャー坊の笑顔が相まって、何だか感慨深いものを感じずにはいられないのです。43歳という若さで急逝したチャー坊。このジャケットを見ていると“人の世なんてナ、儚いもんや。天国もそこそこ楽しいわいナ。”なんてチャー坊の声が聴こえてくるのです。

(4)PANTA/走れ熱いなら
やはり70年代の風雲児、頭脳警察のPANTAのソロ2作目。ななめ45゚の角度&パツパツのズボン、これが“萌え~”です。頭脳警察とは違ってポップに感じられる楽曲ですが、都会や人間へのアンチテーゼな歌詞は変わらず、聴いていると熱いものが込み上げてきます。“壊せ♪壊せ♪そのでかいビルディング♪”とポップに歌い上げるPANTAさんはやはり尋常じゃなく素敵です。

(5)シーナ&ロケッツ/真空パック
YMOとのコラボレートの一枚。ロックンロールがテクノに喰われることもなく、テクノがロックンロールに喰われることもなく、とてもいいバランスでCOOL!かの有名な「YOU MAY DREAM」や、ブランキー浅井さんの青春の一曲でもある「レイジー・クレイジー・ブルース」も収録。CDタイトル通り、メンバーがラップでぐるぐる巻きで、鮎川さんがギターごとラップ巻きなところや、シーナの引きつった表情が何とも“萌え~”です。

(6)毛皮のマリーズ/戦争をしよう
およそ二年前、名前しか知らなかった毛皮のマリーズの1st。このCDをとあるCD屋で見つけ、“この人絶対悪い人じゃない!コイツらなら絶対やってくれる! 萌え~!!”そう思ってまさにジャケ買いしたわけですが、私の目は間違っていなかった。中国の人民服でボロボロのファイヤーバードをかき鳴らそうとする美少年。しかもズボンが七分丈だ。←ココが“萌え”ポイントで、ジョーイ・ラモーンのつんつるてんで小さすぎる革ジャンが七分丈であったことを喚起させるのです。STOOGESやMC5、デヴィッド・ボウイを彷彿とさせる、彼らの音楽がドツボにはまってしまい、当時足しげくライヴに通いつめては暴れ、筋肉痛で次の日よく足を引きずっていました。当時常連しかいなかったマリーズのライヴも、今では下北沢のシェルターがワンマンで人がはみ出すほどの満員御礼。ひとつの バンドの成長を目の当りにした貴重な経験でした。カッコいい曲を作るには“こういう曲にしたい!”という思いをブチ込んで彼らなりに消化した恐るべき快作。ライヴでの破壊力はハンパないですぞ。

(7)THE STOOGES/RUBBER LEGS
邦楽続きだったので洋楽に参ります。淫力魔人イギー・ポップ率いるSTOOGESより。イギーのブロンドヘアーとピンクのTシャツ、エメラルドグリーンの文字がとってもサワヤカで色彩溢れる一枚。そしてイギーのアヒル口がたまらないです。攻撃的要素が全く感じられないイギーのジャケットはこれだけだと思います。萌えすぎて、部屋にはアナログ・ジャケットも飾っています。ラバーレッグス=ゴム脚の通り、キーボードがゴムのように弾けまわっていてゴキゲンな一枚。

(8) THE ELECTRIC EELS /BEAST 999 PRESENTS THE ELECTRIC EELS IN THEIR ORGANIC MAJESTY’S REQUEST 
対象があまりにも“人”が多かったので、この辺で息抜き、“絵萌え”に行ってみます。“ガイコツってこんな感じだったよね?あれ、あんま怖くないや。教会とか十字架も描いてみよう!イマイチだけどまあいいか(笑)”的な適当感が、何だか憎めないジャケット。微妙な余白もまた適当感を際立たせています。邦題もそのまんまで『恐怖の電気鰻(うなぎ)』。し・か・し!油断して聴くと大ヤケドします。ガレージ好きにはたまらない、洪水のようなザラッザラの汚ねー音。そこに乗っかる、ジョニー・ロットンよりもジョニー・ロットンな(と私は感じる)、小馬鹿にしたような歌を歌うボーカル。終盤につれて、キャプテン・ビーフハートを思わせるような混沌とした世界へ誘われ、脳みそを引っ掻き回されるような感覚に陥る、まさに電気ショック!な一枚。

(9)PUBLIC IMAGE LTD./FLOWERS OF ROMANCE
もう、私は男だったら、この女性を探す旅に出てるな…と思うくらい“萌え~”なジャケットです。そこらへんにあるものを使って一発ギャグをやる“物ボケ”的な、瞬間のハイ・テンションが感じられて大変魅力的です。あ~わかんないけど、なんか掴んじゃった!

(10)NIRVANA/WORLD WITHOUT END
これはもはや説明不要。私がコートニーになりてえよ!ってだけの話です。これはフィンランドでのライヴを録音したCDで、とにかく観客の歓声がこの上なくクリアで生々しい!NIRVANAのライヴを、すぐそこで見ているような錯覚に陥るくらいです。ブランキーやNIRVANAを聴くと、音楽、ことにロックに関しては、テクニックや音の良さではなく、衝動や楽曲に託されるエネルギーといった本質的な部分=人間のソフトの部分が一番大事なんだという事に、いつも気付かされます。既存のCDのSHM-CD化や、映っている番組はつまらないのに、やたらキレイでデッカくなるTV画面。そんなハードばかりが一人歩きする下界を見て、天国のカートはきっと鼻○ソを投げつけていることでしょう。

ここからは萌えというより、やられた~と思った“アバンギャルドジャケ”のコーナーです。120×120mm(紙ジャケだと135×135mm)という限られた空間の中で、いかにして壊れるか。ただ壊れるというだけでなく、限られた空間で壊れるからこその、恐ろしさ・美しさを見せつけられた3枚です。

(11)GONTITI/Black Ant's Life
このジャケットを見た時、本当に目を疑いました。CDもジャケットも入ってないじゃん!すぐにそれ自体がジャケットだと知って、感嘆の声が漏れました。以来、アコギで美しい旋律を奏でるGONTITIは私にとってはパンクです。GONTITI =パンクです。

(12)マジカル・パワー・マコ/マジカル・パワー
これは“記号性の持つ恐ろしさ”とでも言えばいいのでしょうか。普段私達が見慣れているCDのすみっこの小さなポリドール・マーク。それがジャケットいっぱいに引き延ばされて、しかも輪郭がぼやけて此処にある。…ショッキングでした。本来とは異なる、ありえない形での記号の出現。それは不○家のペコちゃんというあっちの世界の人間(記号)が、不○家の一連の事件によって、冷たくて難しい文字と一緒にテレビに映っていた時のショッキングな違和感と同じような感覚の恐ろしさではないでしょうか。それをすっかり忘れて、ブロードウェイの不○家の88円のシュークリームにかぶりついてる私もまた恐ろしい。でもこんなに早く不○家が営業再開できたのは、やはりペコちゃんという可愛らしい記号のおかげなんじゃないかなと思ったりします。

(13)ユニコーン/ケダモノの嵐
シメを飾るのはユニコーン。オビに丸く穴が空いていて、“この人がドラム”と印刷されています。ドラムの人がオビに被ってしまうなら、オビにも写真を印刷するとか、いくらでも方法があっただろうに、あえてこの形をとったユニコーンに脱帽です。今までジャケットに穴が空いているものはいくつか見つけましたが、オビに穴が空いてるCDを見たのは私の知る限り、これだけです。意図してこういう写真を撮ったのか、オビを被せる段階で気付いて偶然の産物なのかは分かりませんが、こういう無駄?な所にお金をかけるユニコーンは“らしい”なあと。バンドのキャラクターがジャケット・ワークと偶然マッチした特異な例だと思います。

長々とおつき合い頂きありがとうございました。ここまで語らせて頂き、どうやら私の“萌え”ポイントは“真面目に不真面目をやることの美しさ”と“天才とバ○は紙一重的な危うさ”かなと感じました。みなさまもお手持ちのCDで、“な~んかこのジャケ好きなんだよなあ~”って思うものがあれば、是非それらを並べて眺めてみてください。きっとあなたの“萌え”ポイントや、フェチシズムを発見できるはずです。エラそうな問題提起で締めさせて頂きました。次回のCHAINは、レコミンツSIDE-Bの根本さんに繋いでみたいと思います。
ではでは良いお年を!





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